どこを見れば分かる?サブスクリプションの市場規模

あなたはサブスクリプションを利用していますか?
「サブスクリプション」とは、定額制サービスのことで、契約期間中は提供サービスを利用し放題になるものを指します。
主にマーケティング会社などが国内のサブスクリプションについて調査をしています。
サブスクリプションの流行や動向を知ることができるので、これからサブスクリプションサービスの利用しようと考えている人やサービス提供を検討している人は参考にしてください。
サブスクリプションの市場規模は今後どうなる?


結論からいうと、「サブスクリプションの市場規模は年々増加している」という調査結果が次々と出ています。
まず、サブスクリプションの市場規模を調査・報告しているのは、
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 株式会社矢野研究所 ICT総研 マーケティングリサーチキャンプ
などが代表的です。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングは、消費者庁による2019年12月9日の「第35回インターネット消費者取引連絡会」で調査報告しているなど非常に信頼性が高いものになっています。
また、株式会社矢野研究所やICR総研は毎年、サブスクリプションサービスについての調査結果をまとめているので最新の流行や動向を知ることができるでしょう。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング


◆サブスクリプションに関する代表的な調査資料
2019年12月9日「サブスクリプション・サービスの動向整理
サブスクリプションの概要や仕組み、利用状況などについてまとめられています。
筆者がこの調査結果を要点をまとめると…。
- 消費者は「心の豊かさ(利用する喜び)」を重視する人が増え、「物の豊かさ(所有する喜び)」を重視する人の2倍になっている。
- 2人に1人は「できるだけモノを持たない暮らし」に憧れている。
- 市場規模は年々増加傾向にある。 2018年時点で「5,627億3,600万円」だが、2023年には「8,623億5,000万円」まで成長する見込みがある。
消費者、利用者が理解しておくべき内容をピックアップしました。
- 他の消費者によるネガティブな評価がないか確認する。
- 「〇〇放題」と広告されていても、別途料金を支払わなければ利用できないサービスがある。可能な限り、利用規約や取引条件を確認する。
- 最低利用期間が定められているかを確認する。
- 解約の手順を契約前から確認する。
株式会社矢野研究所


◆サブスクリプションに関する代表的な調査資料2020年4月22日「サブスクリプションサービス市場に関する調査を実施(2020年)」
この調査は削除されていることを確認しました。そのため、上記の調査ページへのリンクを削除しました。
参考までに、下記の内容は書き残しておきます。
国内のサブスクリプション市場を調査し、主要・注目カテゴリーの市場動向、参入企業動向、将来展望をまとめられています。
筆者がこの調査結果を要点をまとめると…。
- デジタルコンテンツと食品・化粧品類の定期宅配サービス分野を除くと、小規模な分野が多い。
- 消費者向け(BtoC)だけではなく、事業者向け(BtoB)のサブスクリプションサービスを支援するサービス(システム)が登場している
- 市場規模は年々増加傾向にある。 2019年時点で「6,835億2,900万円」だが、2024年には「1兆2,000億円」まで成長する見込みがある。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査結果と同様に、サブスクリプションの市場規模はこれからも増加傾向にあるようです。
また、サブスクリプションの流行として、事業者向け(BtoB)に提供されているサービスも増えています。
BtoBモデルの一例として、「日本サブスクリプション大賞2020」で金賞を受賞した「手ぶら登園」というおむつのサブスクは、保育園に対して紙おむつが使い放題になるサービスを提供していました。


ICT総研


◆サブスクリプションに関する代表的な調査資料
2020年11月13日「2020年 定額制音楽配信サービス利用動向に関する調査」
定額制の音楽配信サービス(音楽サブスク)についてまとめられています。
筆者がこの調査結果を要点をまとめると…。
- 定額制の音楽配信サービスは20代~30代の利用が多く、無料サービスでは10代~20代の利用率が高い傾向がある。
- 音楽サブスクの需要は年々増加している。 2018年時点で1,980万人の利用があり、2023年には2,930万人になると予想している。
- 満足度が最も高いのは「Apple Music」、利用者数が最も多いのは「Prime Music」
サブスクリプションの中でも「音楽」というジャンルは市場規模が非常に大きいです。
今から新規参入するにはライバルの存在が大きすぎますが、「なぜ市場が成長しているのか」「なぜ需要が高くなっているのか」など参考にする部分はあるでしょう。
ちなみに音楽サブスクを利用したことがない人は下記の記事がおすすめです。


マーケティングリサーチキャンプ


◆サブスクリプションに関する代表的な調査資料
2019年10月23日「最も利用されている定額制サービスは、「動画配信サービス」」
利用している定額制サービス(サブスクリプション)のジャンルや利用の決め手がまとめられています。
筆者がこの調査結果を要点をまとめると…。
- 最も利用されている定額制サービスは、動画配信サブスク(SVOD)。
- サブスクリプションを利用する決め手は「サービス内容」が多い。
- 定額制サービスに興味がない理由として多いのは「余計な出費を増やしたくない」という理由。
動画配信サブスクの利用者が多い理由の1つとして、「10代の85%は、休日に動画を視聴して過ごしている」というデータから「動画コンテンツの大衆化」が挙げられるでしょう。
ちなみに動画サブスクを利用したことがない人は下記の記事がおすすめです。


Honote(ホノテ)


◆サブスクリプションに関する代表的な調査資料
2019年4月25日「サブスクリプションに関する調査。サブスク利用者拡大のカギとは?」
筆者がこの調査結果を要点をまとめると…。
- 「サブスクリプション」という言葉の認知度は27%だが、利用経験率は46%と出ている。
- 利用率が最も高いサブスクリプションのジャンルは「動画配信サブスク(SVOD)」
- 今後注目のサブスクリプションは「飲食」のジャンル
Honote(ホノテ)の調査結果では、サブスクリプションという言葉を知らずに利用している人が多いことが分かりました。
また、マーケティングリサーチキャンプの調査結果と同様に、最も利用されているのは動画配信サブスクで、次に利用されているのは音楽サブスクでした。
今後の注目ジャンルとして、利用者は多くないものの「利用してみたい」という人が多かったのは飲食のジャンルでした。
この記事のまとめ


この記事では、「サブスクリプションの市場規模」について解説し、サブスクリプションの市場調査をしているマーケティング会社の代表的な調査資料などを紹介しました。
分野・ジャンルによっては、市場規模の伸びしろに差はあるものの「サブスクリプション全体の市場」は今後も期待ができそうです。